体温とは

核心温度と外殻温度

 

体内あるいは深部の温度を体温と呼び、各部位によって温度は異なります。例えば脳や内臓は環境に関わらず常に37℃前後を保ち、これらの温度は核心温度と呼ばれます。一方、外の環境によって変動しやすい皮膚や末梢器官の温度を外殻温度と呼び、一般的に核心温度が0.5℃上がると外殻温度も上昇するとされています。

 

体温と手術

 

体温が生理現象の範囲を越えて低下すると、血が固まりにくくなり術中術後の失血量や輸血量が増加するなどの問題が出ます。
逆に体温が高ければ血がノリ状に固まり、血液を保護しにくい状態になります。
手術をする際には、輸血を安全に行うために、臓器の酸素消費量を抑えつつ手術に対する耐性を上げ、かつ失血量を最小限にとどめる体温を定着させることが非常に重要です。

 

体温と身体の反応

 

雪山で遭難するなど特殊な環境下で低体温に陥ると身体は以下のように反応します。
通常37℃ある核心温度が34℃まで低下すると、熱を作り出して身体を温めようとする機能がストップします。33〜30℃で筋肉の硬直が始まります。さらに30〜27℃まで下がると、身体は心臓を動かしたり呼吸をするためだけの熱量を維持し、震えは止まります。そして25〜20℃で生命維持をしてきた中枢機能にも抑制がかかります。

 

体温の種類とその温度

 

体内の器官はその役割と形状によってそれぞれ異なる体温になっています。いつも測る腋下温以外にどういったものがあるのでしょうか。
(1)鼻咽、口腔温度 :36.4~37.2℃。
(2)直腸温度 :36.9~37.9℃。
(3)食道温度 :36.6~37.6℃。
(4)鼓膜温度 :食道温度より0.2℃低い(5)膀胱温度 :直腸温度より0.2℃、食道温度より0.5℃、外殻温度より3.5℃高いとされます。